近年の高齢化に伴い介護業界の需要が非常に多いため、介護職は人材不足が問題になっています。利用者から逆算して雇用人数を割り出した時、10万人単位で増やす必要があるというデータもある程です。この人材不足は現在だけでなく、このまま高齢者が増え続けると約80万人足りなくなる恐れがあるといわれています。特に、現在訪問介護で働いている人の3割が60歳以上なので、早急に若い層の取り込みをするのが課題です。
人材確保のために、国は修学資金の貸付や介護研修・資格取得の補助などで、誰でも気軽に介護の仕事へチャレンジしやすい環境を作っています。しかし、この取り組みによって新しく介護職で働く人がいる一方、離職者も多くいるので、なかなか人員確保ができていないのが現状です。
深刻な人材不足の中、なぜ多くの離職者が出てしまうのでしょうか。それは、人出が足りていないため、一人にかかる責任と業務量が多いという問題があるからです。もちろん、そうではない施設もあります。しかし、人出が足りていない施設では、新人にいきなり多忙な仕事量を任せることになってしまい、十分な指導ができないというところもあるのです。周りは自分の業務に必死で余裕がなく、これでは負担が大きすぎて心身ともに疲れてしまいます。
介護の仕事で長く働くには、職場環境が良い施設を選ぶ必要があるのです。介護職の転職コンサルタントがそういった施設環境を詳しく教えてくれるので、求人票だけでなくコンサルタントに相談して就職先を探すと良いでしょう。